「バズる」は誰が言い出した言葉なのか、SNSを使っていると一度は気になったことがあるかもしれません。
現在では、投稿や話題が短期間で一気に広がったときに「バズった」と表現するのが一般的になっています。
しかし、調べてみると「バズる」を最初に使った特定の人物を断定できる信頼性の高い資料は見当たらないそうですね。
なので、英語の「buzz」やマーケティング用語の「バズマーケティング」などを背景に、自然に広まった言葉と考えるのが適切ではないでしょうか。
この記事では、「バズる」を誰が言い出したのかという疑問をはじめ、言葉が使われるようになった時期や語源についてわかりやすく解説します。
「バズる」は誰が言い出した言葉なのかを徹底調査!
「バズる」を最初に言い出した人物について調査しても、「この人が考案した」と裏付けられる確かな記録は確認できません。
そのため、特定の個人が作った言葉だと断定するのは避けたほうがよいでしょう。
「バズる」は、英語の「buzz」に日本語の動詞を作る接尾的な「る」を組み合わせた俗語として広まったと考えられています。
また、「buzz」を使った「バズマーケティング」という言葉は、口コミや話題を利用して情報を広げるマーケティング用語として以前から使われてきました。
こうした言葉がWeb業界やSNS利用者の間で使われるなかで、「話題になる」という意味の「バズる」が定着していったと見るのが自然です。
「バズる」という言葉が使われるようになったのは2000年ごろから
「バズる」が2000年ごろから使われ始めたと紹介されることがありますが、正確な初出年を2000年と断定できる十分な資料は確認できません。
そのため、「2000年ごろに必ず誕生した」というより、インターネットやWebマーケティングの発展とともに徐々に使われるようになった言葉として捉えるのが適切です。
その後、SNSが普及して情報が短期間で大量に拡散される機会が増えると、「バズる」という表現も広く知られるようになりました。
実際に、2019年刊行の国語辞典には「SNSで投稿が一気に広まる」といった意味で「バズる」が収録されていたことが確認されています。
それが現在ではネットだけでなく、日常会話やメディアでも使われる身近な表現となっているのではないでしょうか。
「バズる」の語源は英語の「buzz」に由来している
「バズる」の語源は、英語の「buzz」に由来するとされています。
「buzz」には、ハチなどがブンブンと羽音を立てることや、人々がざわざわと話すこと、うわさや評判が広がるといった意味があります。
大勢の人が一つの話題についてざわめいているイメージが、ネット上で特定の情報に注目が集中する状況と重なったわけです。
日本では、この「buzz」に「する」のような動詞的な働きを持たせて「バズる」と表現するようになりました。
なお、英語圏でSNS上の情報が爆発的に広がることを表す場合は、「go viral」という表現も一般的に使われます。
「バズる」は英語そのものではなく、英単語をもとに日本で定着した表現と理解するとわかりやすいでしょう。
「バズる」が日本で広まった4つのきっかけ
「バズる」が日本で広く知られるようになった背景には、インターネットやSNSの普及が大きく関係しています。
ただし、特定の出来事を境に一斉に使われ始めたというより、Webマーケティングで使われていた「バズ」という言葉と、SNS上で情報が急速に拡散される現象が結びつきながら徐々に定着したと考えるのが自然です。
さらに、TwitterなどのSNSで日常的に使われるようになり、ネットニュースやテレビなどでも目にする機会が増えていきました。
ここからは、「バズる」が身近な言葉になった背景を4つのポイントから見ていきましょう。
きっかけ①:SNSの普及で情報が一気に拡散される機会が増えた
SNSの普及によって、個人が発信した情報でも短期間で大勢のユーザーへ届く機会が増えました。
従来のWebサイトやブログでは、情報を見つけてもらうために検索などを経由するケースが多くありましたが、SNSではユーザー同士の共有によって情報が次々と広がることがあります。
そのような現象を端的に表現する言葉として、「バズる」は使いやすかったと考えられますよね。
特にスマートフォンとSNSが身近になるにつれて、企業だけでなく一般のユーザーが突然大きな注目を集めるケースも珍しくなくなりました。
こうした情報環境の変化が、「バズる」という表現が日常的に使われる土台になったといえるでしょう。
きっかけ②:Twitterなどで話題の投稿を表す言葉として使われた
Twitterでは、リツイートなどの機能を通じて投稿がほかのユーザーへ共有され、短時間で広範囲に届くことがあります。
こうした仕組みによって、一般ユーザーの何気ない投稿が突然大きな注目を集める現象も目立つようになりました。
そこで、多数のリツイートや「いいね」などを集めて話題になった状態を表す言葉として、「バズる」がSNS利用者の間でも使われるようになっていきます。
現在のXでも、投稿が広く拡散されたときに「バズった」と表現するのを見かけた方も多いのではないでしょうか。
ただし、「何件以上の反応があればバズ」という公式な基準が決められているわけではなく、反響の大きさを表す俗語として使われています。
きっかけ③:Webマーケティング業界で「バズ」という言葉が浸透した
「バズ」という表現は、SNS上の俗語としてだけではなく、マーケティングの分野でも使われてきました。
代表的なのが「バズマーケティング」で、商品やサービスについて人々の間で話題が生まれ、口コミなどを通じて情報が広がることを活用するマーケティング手法を指します。
英語の「buzz」が持つ、人々がざわざわと話しているようなニュアンスが、商品やサービスについて話題が広がる様子と結びついています。
WebやSNSを使ったマーケティングが一般的になるなかで、「バズ」という言葉に触れる機会も増えていきました。
こうした業界用語の浸透も、「バズる」が広く理解されるようになった背景の一つと考えられますね。
きっかけ④:テレビやネットニュースでも「バズる」が使われるようになった
SNSで「バズる」という表現が広がるにつれて、ネットニュースやテレビなどでも目にする機会が増えていきました。
たとえば、SNSで大きな注目を集めた動画や写真、商品などがニュースで紹介される際に、「SNSでバズった」といった表現が使われることがあります。
ネットを頻繁に利用しない人でも、テレビ番組やニュース記事を通して言葉を知る機会が生まれたと考えられるでしょう。
さらに、企業の広告や商品紹介などでも「SNSで話題」「バズった商品」といった表現が見られるようになり、「バズ」はネットだけに限定された言葉ではなくなっていきました。
こうした複数の媒体での使用も、言葉の定着を後押ししたと考えられます。
「バズる」の意味と正しい使い方をわかりやすく解説
「バズる」とは、SNSなどで特定の投稿や情報が短期間に広く拡散され、多くの人から注目を集めることを表す俗語です。
たとえば、Xに投稿した写真が多くのユーザーにリポストされて話題になった場合、「この投稿がバズった」と表現できますよね。
また、「新商品の紹介動画がバズる」のように、これから話題になることを表す使い方も可能です。
ただし、「いいねが何件付いたらバズる」といった明確な基準があるわけではありません。
普段よりも大幅に多くの人へ情報が届き、話題になっている状態を指して使われるのが一般的です。
カジュアルな表現なので、正式な文書などでは「大きな話題になった」「広く拡散された」と言い換えるとよいでしょう。
「バズる」と「炎上」の違いは?似ている言葉も紹介
「バズる」と「炎上」は、どちらもSNS上で多くの人から注目される状態を表しますが、意味合いには違いがあります。
バズるは、投稿や情報が広く拡散されて大きな話題になることを指し、面白い動画や役立つ情報など、好意的な理由で注目される場合にも使われます。
一方の炎上は、不適切な発言などをきっかけとして批判や非難が集中し、騒動になる状況を指すのが一般的ですね。
また、「バイラル」も情報が人から人へ急速に広がる様子を表す言葉として使われます。
「トレンド」は、その時点で多くの人から注目されている話題を指す表現と使い分けができますよね。
似た言葉でもニュアンスが異なるため、話題になった理由や状況に合わせて言い換えれば便利でしょう。
「バズる」は誰が言い出したのかについてまとめ
「バズる」は現在では身近な言葉ですが、最初に誰が言い出したのかを特定できる確かな記録は確認されていません。
語源は英語の「buzz」とされ、そこからマーケティング分野の「バズマーケティング」などでも「バズ」という表現が使われてきました。
その後、SNSの普及によって個人の投稿が短期間で広く拡散される機会が増え、その現象を表す「バズる」という言葉も広く定着していったと考えられます。
そのため、「○○さんが作った言葉」と断定するのではなく、インターネットやマーケティング文化のなかで徐々に普及した表現と理解するのが適切です。
現在はXをはじめとしたSNSだけでなく、テレビやネットニュース、日常会話などでも使われる言葉になっています。

